「おしりたんてい」で冬休みの暇つぶし

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「おしりたんてい」って知っていますか?

今大人気の幼児向け推理絵本、「おしりたんてい」をご存知ですか?

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本屋で付箋やグッズなども売られているので、イラストを見かけたことはあるって方は多いかと思います。

私も前から気になっていたのですが、「おしり」=ちょっと下品?と思って敬遠していました。

しかしamazonなどでも評価が高いし、今年の冬は子ども達がいろいろ病気にかかって家で過ごす時間が長かったので、暇つぶしに買ってみました。

すると、うちの上の子(4歳)がはまり、どんどん買い足していっています。

ここが好きだよ!おしりたんてい

キャラが立っている

このシリーズは、なんと「おしりが顔になっている」というエキセントリックなキャラが主人公で、探偵として事件を解決していきます。

おしりを顔にするという発想がユニークでいいですよね。

事件と推理の内容が幼児にちょうどいい

このシリーズで起きる事件の内容は、さほど深刻なものではなく、何かが盗まれたり、先祖の宝を見つけるようなものです。

推理も高度じゃなく、幼稚園児が自分の頭で考えられる、ちょうどいいレベルです。

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思ったよりは下品でない

子どもはおしりと聞くとわくわくするようですが、本文の下品さは心配していたほどではありませんでした。

「ぷぷっ」とか、おならを意識した擬音語が出て来たり、悪者をやっつける時に「しつれいこかせていただきます」と言って「おなら」を使う程度です。

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おしりたんていの人柄も紳士です。おしり(=下ネタキャラ)なのに紳士っていうギャップを狙っているんでしょうね。

※ただし、『おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!』に出て来る怪盗Uは帽子の形があれなので、気になる方は避けてください。

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文章は下品でないどころか、むしろ硬い

おしりたんていの絵本の文章には、難しい表現がけっこう使われています。

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例えば、おしりたんていの人物説明では、「いわずとしれた」「れいせいに」「かれいにこなす」のような、幼児にあまり馴染みのない言い回しがされています。

これらの難解な表現も、可愛いイラストと、おしりというテーマに惑わされて、お子さんは抵抗なく受け入れてくれると思います。

この絵本にはまれば、お子さんの語彙力がかなりアップするかもしれませんね。

本文以外にも楽しめる要素がいっぱい

作中では、本筋の謎解き以外にも以下のようないろんな遊びが楽しめます。

※本筋と関係ないので最初に読む時はスルーしていいものも多いです。

「迷路遊び」

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「イラストの中に隠れているおしりの形を見つける遊び」

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「いつも迷子になる、かるがもの7つ子を探す遊び」

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他にも、

「いつも迷子になっているパンダちゃん」

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「ひつも人助けしているコアラちゃん」

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などレギュラーメンバーを探すのも楽しみの一つです。

これらの遊びはけっこう難易度の高いものもあって、大人も一緒に楽しめます。

イラストの書き込みが細かいので、何度見ても飽きない

イラストの描き込み具合が細かくて素晴らしく、ユーモアがちりばめられているので、何回見ても新たな発見があります。

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ちりばめられている面白ネタは知識のある大人じゃないと分からないものもあり、ある意味大人の方が楽しめるのではないかと思います。

個人的にじわじわくると思った「ホテルたこつぼ」

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試着した貝殻帽子が抜けなくなったところ

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第6弾の絵本の登場人物の読んでいる本が、良く見ると第1弾の絵本の1ページになっている

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このページです↓
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本文以外も作り込まれている

大きいサイズのシリーズ(大きい、小さいの意味は後のコーナーで解説)だと、巻末に内容に関連する新聞記事があります。この内容がまたクスっと笑える感じで面白いんです。

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小さいサイズのシリーズだと、カバーの裏が間違い探しになっています。表紙と見比べて間違いを探します。

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この本が好きならおしりたんていも好きかも?

新ウォーリーをさがせ! (新ウォーリーのえほん)

チャレンジミッケ! ミッケがだいすき 1

100かいだてのいえ

りんごかもしれない

なんかが好きな方には、おしりたんていもお薦めします!

おしり探偵シリーズ既刊本の解説

現在発行されている「おしりたんていシリーズ」には大きさが2種類あって、大きめの絵本サイズと、小さめの児童の読みものサイズとがあります。

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大きいサイズの方は幼稚園児でも楽しめますが、小さい方は小学校低学年向けで、文章が長く、中身も2本立てになっています。

※ネットで買う時などに見分けるのが難しかったら、高い方が大きいサイズです。amazonなら¥1,404が大きいサイズの方です。

大きいサイズの方は現時点で6冊出ています。

第1弾:『おしりたんてい (単行本)

お店のお菓子を全部盗んでいったというお菓子泥棒をおしりたんていが追いかけます。

犯人探しは、「容疑者の話と実際の行動が一致するか」を調べると判明するという凝った作りです。
(ページに描かれている時計で時間を判断)

第2弾:『おしりたんてい ププッ レインボーダイヤを さがせ! (単行本)

「お金持ちの少女が誘拐され、交換条件に家宝を要求されている」という事件の解決を依頼されたおしりたんてい。まずはお屋敷で、所在不明となっている家宝のレインボーダイヤを探します。

第3弾:『おしりたんてい ププッ ちいさな しょちょうの だいピンチ!? (単行本)

「ちいさなしょちょう」とは、警察署の所長のことです。所長からの依頼を調べていると、事件が意外な展開をします。

第4弾:『おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!

列車での旅に出かけたおしりたんてい。乗客のお弁当が盗まれるという事件に遭遇し、犯人探しをします。

第5弾:『おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!

おしりたんていと、おおどろぼうとの対決です。おおどろぼうが博物館に犯行の予告状を送ってきて、それをおしりたんていが阻止しに向かいます。

第6弾:『おしりたんてい ププッ おしりたんていが ふたりいる! ?

お祭りに来たおしりたんていが、自分に似た人物がいろんな人に迷惑をかけていると知り、追いかけるという話です。おしりたんていのそっくりさんの正体とは?

※上記6冊を一応刊行順に並べましたが、それぞれ完結しているので順番通り読まなくても問題ありません。
でも個人的には第1弾が謎解き部分など一番出来がいいと思うので、第1弾から読むことをお勧めします。

おまけ情報

・うちは使ったことがないのですが、おしりたんていにはアプリ版もあります。まずはそちらを試してみてもいいかもしれません。

・イオンモールの本屋(未来屋書店)で本屋内に隠れているおしりたんていのキャラクターを探すイベントをやっていました。2017年1月15日までのようです。

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ひらがなを使うので、知育にもいいですね。

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景品はポストカードでした。

・これはまた別の本屋で買った時の話なのですが、おしりたんていパッケージのカイロをもらいました。

子どもの手にちょうどいい、小さめのカイロです。うちの子にカイロは使わせたことがなかったので、教えてあげられて良かったです。

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※どこの本屋でももらえるわけではないようですのでご注意ください。