3歳児に百人一首を教えています

子どもと楽しくお勉強

うちの第一子が冬休みに入って百人一首に興味を持ったので、年末から少しずつ教えています。

うちの子が百人一首に興味を持ったきっかけ

冬休みの暇つぶしにとレンタルしてきたドラえもんのDVD『NEW TV版 ドラえもんVol.71』に百人一首が出てきました。

「テストにアンキパン」というお話の中で、テストの内容として「ひさかたの光のどけき春の日に~」と「花の色は移りにけりないたづらに~」が取り上げられていました。

「これは百人一首というんだよ、大人はけっこう覚えてるよ」と言って母親である私、父親、遊びに来ていた祖母が暗唱してみせると、自分も覚えてみようという気になったようでした。

そこでまず下の句だけを覚えさせて、「私が上の句を言うと、子どもが下の句を言う」という遊びをしました。覚えさせた歌は、上記の2つと私の適当に選んだ歌数首です。

その遊びを繰り返すうちに、上の句は自然と覚えました。

どんな歌から覚えさせるといい?

大人が百人一首を覚えるなら

・有名な歌から覚える

・番号順に覚える

・決まり字が一文字(=その音で始まるのがその歌しかない「むすめふさほせ」)から覚える

・内容が好みの歌から覚える

などいろいろな方法があると思いますが、子どもなので「響きが面白い歌」から教えるといいと思います。

例えば、うちの子は「このたびは幣も取りあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」の「まにまに」の部分が気に入ってすぐに覚えました。

幼児は繰り返し言葉が好きですね。その理論で言えば、「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の 長々し夜をひとりかも寝む」の「ながなが」も良さそうです。
※この歌は上の句と下の句の出だしを合わせて「足長々」と覚える方法もあります。

年長さん~小学生くらいの男の子だと、「うかりける人を初瀬の山おろしよ~」の歌で、 「はげしかれ」の「はげ」の部分が気に入る子もいるようです。

おぼえやすい百人一首 (キッズレッスン)

親が百人一首に興味を持つためにおすすめな漫画2選

お子さんに百人一首を覚えさせたくても、自分が全然知らないという親御さんも多いと思います。私もちゃんと覚えているのは半分くらいです。

そんな方には、自分がまず百人一首に興味を持つために、漫画で百人一首に触れることをおすすめします。

百人一首に興味を持てる漫画その1

超訳百人一首 うた恋い。<超訳百人一首 うた恋い。> (コミックエッセイ)

百人一首のいくつかの歌、詠み手とその周囲の人々を取り上げて、その歌が生まれた背景を想像で描いた漫画です。これまでも百人一首の解説漫画はありましたが、この漫画が斬新なのは、「かなり想像の部分を膨らませていて読み物として楽しめる」ところです。また、当時の文化についてのコラムや、「超訳」として100首全ての現代的な意訳の掲載がされています。

超訳の例(本より引用)

元の歌:秋の田の かりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ

→超訳:ぼくは働きマン 雨で服が濡れても乾かすヒマはない 今日も夜通し田んぼのボロ小屋で仕事中

「働きマン」って言う言葉のセレクトがいいですよね。

百人一首に興味を持てる漫画その2

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

百人一首の解説漫画ではなく、競技かるたに青春を捧げる高校生達の話です。なのでこの漫画を読んだだけでは歌はほとんど覚えられませんが、「百人一首」そのものに興味を持つのには役立つと思います。

難点は話が長いこと。私も途中(多分10巻位まで?)しか読んでいません。いつかネットカフェで一気読みしたいです。